40代に入り「最近太りやすくなった」「昔と同じ食事量なのに体重が増えてきた」と感じている男性は少なくありません。
その原因の一つが“基礎代謝”の低下です。
しかし、基礎代謝とは一体どんなエネルギー消費を指すのでしょうか?この記事では「基礎代謝とは?エネルギー消費の基本知識」からスタートし、「成人男性40代の基礎代謝は平均どのくらい?」「40歳男性の基礎代謝量と1日必要カロリー」について具体的に解説します。
また「男性の基礎代謝が1400~1500kcalと言われる理由」や「基礎代謝1800kcal・2000kcalは現実的な数字か?」といった疑問にも触れ、40代後半男性が注意すべき基礎代謝の低下リスクまで総まとめします。
さらに、基礎代謝を高めるには筋トレが効果的であること、食事と水分補給で代謝を効率よく上げるコツ、シンプルに計算する方法、体質差、生活習慣の改善ポイント、アスリートとの基礎代謝の差についてもわかりやすくまとめました。
今、あなたに必要な“代謝アップの具体策”がここにあります。
<記事のポイント>
・40代男性の基礎代謝が低下する原因と年齢による変化
・自分の基礎代謝量と1日に必要なカロリーの目安
・筋トレや食事改善による効率的な基礎代謝アップ方法
・アスリートと一般男性の基礎代謝差がどこから生まれるか
40代男性の基礎代謝の平均カロリーと年齢による変化

- 基礎代謝とは?エネルギー消費の基本知識
- 成人男性40代の基礎代謝は平均どのくらい?
- 40歳男性の基礎代謝量と1日必要カロリー
- 男性の基礎代謝が1400~1500kcalと言われる理由
- 基礎代謝1800kcal・2000kcalは現実的な数字か?
- 40代後半男性は基礎代謝の低下に注意が必要
基礎代謝とは?エネルギー消費の基本知識
基礎代謝とは、私たちが何もせずにじっとしている状態でも消費されるエネルギーのことを指します。呼吸をしたり、心臓を動かしたり、体温を維持するために体内で常に使われているエネルギーが基礎代謝です。
つまり、生きている限り消費し続けるエネルギーであり、健康的な生活を送る上で欠かせないものと言えるでしょう。多くの人が「ダイエット=運動による消費カロリー」と考えがちですが、実際には1日の総消費エネルギーのうち、基礎代謝が約60〜70%を占めています。
ここで重要なのは、基礎代謝は筋肉量や年齢、性別、遺伝的要素によって大きく左右されるという点です。筋肉が多い人ほど基礎代謝量が高く、逆に筋肉量が減ってしまうと基礎代謝も低下します。
また、加齢による筋肉量の減少は避けられないため、年齢とともに基礎代謝は徐々に下がっていきます。特に40代以降は、意識的に筋肉を維持・増加させる努力をしないと、基礎代謝が下がり続け、結果として太りやすい体質になりがちです。
基礎代謝を高めるには、筋トレやストレッチ、有酸素運動などの適度な運動習慣が欠かせません。加えて、たんぱく質を意識したバランスの取れた食生活や、体を冷やさないようにする生活習慣も基礎代謝維持に役立ちます。
基礎代謝は目に見えない消費エネルギーですが、健康的な体づくりやダイエットを成功させる上で、最も大切な土台となる部分です。この基本的な知識を理解しておくことが、無理のないダイエットや健康維持への第一歩となります。
成人男性40代の基礎代謝は平均どのくらい?
成人男性が40代になると、基礎代謝の平均値は1,500kcal前後とされています。しかし、これはあくまでも平均値であり、身長・体重・筋肉量・生活習慣によって大きく差が生じます。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、40代男性の基礎代謝基準値は体重1kgあたり22.5kcal程度とされています。この数値に個人の体重を掛け合わせることで、自身のおおよその基礎代謝量を算出することができます。
例えば、体重が65kgの男性なら、22.5×65=約1,462kcalが基礎代謝量の目安となります。
一方で、筋肉量が多く体脂肪が少ない人であれば、基礎代謝は1,500kcalを超えることも珍しくありません。逆に、運動習慣がなく筋肉が少ない方の場合は、基礎代謝が1,400kcal以下に落ち込んでいることもあります。
【40代男性の基礎代謝量の目安表(体重別)】
体重(kg) | 基礎代謝量(kcal)※目安 | 備考(体重×22.5kcal) |
---|---|---|
55kg | 約1,238kcal | 痩せ型・筋肉量少なめの傾向 |
60kg | 約1,350kcal | やや軽めの標準体型 |
65kg | 約1,462kcal | 標準体型の平均値 |
70kg | 約1,575kcal | 筋肉量多めの体型 |
75kg | 約1,688kcal | 体格大きめ・筋力維持できている場合 |
80kg | 約1,800kcal | 筋肉が発達しているスポーツ体型など |
【基礎代謝の影響因子と注意点】
要因 | 基礎代謝への影響 |
---|---|
筋肉量 | 多いほど代謝が高くなる(筋肉は消費エネルギーが多い) |
運動習慣 | 維持・増加に大きく貢献 |
年齢の上昇 | 加齢とともに自然に代謝は低下 |
体脂肪率 | 高すぎると代謝効率が悪化する場合もある |
睡眠の質 | 睡眠不足は代謝を下げる要因の一つ |
【まとめ】
- 40代男性の基礎代謝平均値は約1,500kcal前後
- 体重1kgあたり22.5kcalが目安(厚労省基準)
- 筋肉が減ると1,400kcal以下に落ちる可能性あり
- 同じ食事・運動でも「太りやすくなった」と感じるのは代謝低下が原因
- 適度な筋トレや生活習慣の見直しが、基礎代謝維持に効果的
この基礎代謝の低下が、40代男性が「若い頃と同じ量を食べているのに太りやすくなった」と感じる原因の一つです。基礎代謝が落ちると、活動量が変わらなくてもエネルギー消費が減るため、摂取カロリーが余りやすくなります。
したがって、40代男性にとって基礎代謝を維持・向上させることは、健康管理や体重コントロールにおいて非常に重要な課題です。
40歳男性の基礎代謝量と1日必要カロリー

40歳男性の基礎代謝量は、おおむね1,500kcal前後が目安とされています。ただし、これに「活動代謝(身体活動による消費エネルギー)」や「食事誘発性熱産生(食事後に消費されるエネルギー)」を加えた数値が、その人の1日の総消費カロリーとなります。
つまり、1,500kcalという基礎代謝量だけでは、日々の生活を送るためのエネルギーは足りません。
厚生労働省が公表している推定エネルギー必要量によると、40歳男性でデスクワーク中心の生活(身体活動レベルⅡ)の場合、1日に必要な摂取カロリーは約2,700kcalとされています。
これは、仕事での移動や家事、軽い運動を含めた消費カロリーを考慮した数値です。
【40歳男性の基礎代謝と活動レベル別 総消費カロリーの目安】
活動レベル | 生活スタイルの例 | 推定基礎代謝量(65kgの場合) | 1日の総消費カロリー(目安) | 備考 |
---|---|---|---|---|
レベルⅠ(低) | ほぼ座りっぱなし(運動なし) | 約1,462kcal | 約2,200〜2,400kcal | 極端に運動不足な生活 |
レベルⅡ(中) | デスクワーク中心 + 買い物・通勤程度の活動 | 約1,462kcal | 約2,600〜2,700kcal | 一般的なサラリーマン |
レベルⅢ(高) | 立ち仕事・肉体労働・運動習慣がある生活 | 約1,462kcal | 約2,900〜3,100kcal | 運動習慣が明確な場合 |
実際には、ライフスタイルに応じて必要カロリーは上下します。例えば、運動習慣がない方や1日のほとんどを座って過ごす方であれば、2,500kcal前後でも十分かもしれません。一方、仕事や趣味で活発に動く方であれば、3,000kcal近く必要になることもあります。
この1日の必要カロリーに対し、過剰な摂取が続けば当然太りやすくなりますし、逆に摂取カロリーが少なすぎれば筋肉量が減少し、基礎代謝がさらに低下してしまいます。
したがって、40歳男性は自身の活動量に見合ったカロリー摂取と、基礎代謝を維持・向上させるための運動習慣を両立させることが、健康維持のポイントになります。
男性の基礎代謝が1400~1500kcalと言われる理由

男性の基礎代謝が1,400〜1,500kcalと言われるのは、平均的な体格と年齢、活動量に基づいたデータによるものです。
特に40代男性の場合、身長が約170cm前後、体重が60〜70kg程度であれば、基礎代謝はこの範囲に収まることが一般的です。
基礎代謝基準値は年齢とともに徐々に低下する傾向があり、若い頃は1,600kcal程度あった基礎代謝も、40代になると1,500kcalを下回るケースが増えてきます。
また、筋肉量が基礎代謝に与える影響は大きく、筋肉が多い人は基礎代謝が高くなりますが、40代になると筋肉量が減少しやすくなるため、基礎代謝も低下します。
特に運動習慣が少ない人やデスクワーク中心の人は、筋肉量が減り基礎代謝が1,400kcal付近まで落ち込むことが珍しくありません。
さらに、肝臓や脳、心臓など内臓の活動エネルギーも基礎代謝に含まれますが、これらは筋肉に比べて変動しづらいため、筋肉量の変化が基礎代謝の上下に直結します。
このため、基礎代謝が1,400kcal台にとどまっている場合は、筋力トレーニングなどで筋肉量を増やすことで基礎代謝を引き上げることが可能です。
ただし、無理な食事制限で体重だけを落とすと、筋肉まで減ってしまい、かえって基礎代謝が下がるリスクがあります。基礎代謝を1,500kcal台に維持するためには、筋肉を落とさない適度な運動と、栄養バランスの取れた食事が重要になります。
このバランスを意識することで、無理なく健康的な体型維持が可能となるのです。
基礎代謝1800kcal・2000kcalは現実的な数字か?
基礎代謝が1,800kcalや2,000kcalという数値は、一見すると理想的に思えるかもしれません。
しかし、一般的な40代男性にとってこの数字を現実的な目標にするのは簡単ではありません。なぜなら、基礎代謝は体重、筋肉量、年齢、性別によって大きく影響を受けるためです。
平均的な体格(170cm前後、体重65〜70kg)の40代男性の基礎代謝はおよそ1,400〜1,500kcal程度が一般的とされています。このため、1,800kcalや2,000kcalといった基礎代謝量に到達するためには、かなりの筋肉量が必要になります。
例えば、アスリートやボディビルダーのように筋肉量が一般男性より格段に多い人であれば、1,800kcal〜2,000kcalの基礎代謝を維持することも可能です。
しかし、日常的にデスクワークをしている方や運動習慣が少ない方が、この数値を目指すのは現実的とは言えません。
筋肉をつければ基礎代謝は上がりますが、1kgの筋肉が1日に消費するエネルギーはおよそ13kcal程度に過ぎないため、急激に基礎代謝を引き上げることは困難です。
また、加齢に伴い基礎代謝は年々低下する傾向があり、40代後半からは特に意識的な対策が必要です。基礎代謝が高いほど、太りにくく痩せやすい体質になりますが、それを実現するためには運動・食事・生活習慣すべてを見直す必要があります。
言い換えれば、1,800kcalや2,000kcalという基礎代謝は特別なトレーニングを継続した結果として得られるものだと考えるべきでしょう。まずは現実的な目標として1,500kcalを維持し、段階的に筋肉量を増やしていくアプローチが効果的です。
40代後半男性は基礎代謝の低下に注意が必要
40代後半になると、基礎代謝の低下は避けられない課題として現れてきます。これは、加齢とともに筋肉量が減少し、体の代謝機能が徐々に衰えるためです。
20代をピークに基礎代謝は年々減少し続け、特に40代後半ではその影響が体型や体重の変化として現れやすくなります。若い頃と同じ食生活や運動量を続けていても、太りやすくなったと感じる方が多いのはこのためです。
さらに、基礎代謝の低下は単なる「太りやすさ」だけでなく、生活習慣病のリスク増加にも繋がります。肥満が進行すれば、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった病気のリスクが高まることは周知の通りです。
こうした健康リスクを未然に防ぐためにも、40代後半の男性は自分自身の基礎代謝量を正しく把握し、意識的に筋肉量の維持・増加を図る必要があります。
また、仕事や家庭での忙しさから運動不足に陥りやすい年代でもありますが、適度な運動習慣を取り入れることで基礎代謝の低下を緩やかにすることが可能です。
週に数回の筋トレやウォーキング、ストレッチといった無理のない運動から始めることで、筋肉量の減少を防ぎ、基礎代謝の維持に繋がります。特に下半身の筋肉は全身の代謝に大きく関与するため、太ももやお尻の筋トレを取り入れるのが効果的です。
このように、40代後半の男性にとって基礎代謝の低下は放置してはならない重要なテーマです。無理のない運動習慣とバランスの取れた食事を心がけ、長期的に基礎代謝を維持する意識が健康的な生活を支える鍵となります。
40代男性の基礎代謝を上げる具体的な方法と計算のポイント

- 基礎代謝を高めるには筋トレが効果的
- 食事と水分補給で代謝を効率よく上げるコツ
- 基礎代謝を正しく計算するシンプルな方法
- 基礎代謝が高い人と低い人の体質の違い
- 生活習慣の見直しが40代男性の代謝アップの鍵
- アスリートと一般男性の基礎代謝差はどこから生まれる?
基礎代謝を高めるには筋トレが効果的
基礎代謝を効率よく高める方法として、最も有効なのが筋トレです。筋肉は身体活動におけるエネルギー消費の大部分を担っており、筋肉量が増えれば基礎代謝量も自然と上昇します。
特に40代男性は、加齢に伴う筋肉量の減少が基礎代謝低下の大きな原因となるため、筋トレによって筋肉量を維持・増加させることが大切です。
筋トレといっても、ジムに通ってハードなトレーニングをする必要はありません。自宅で行えるスクワットや腕立て伏せ、プランクといった自重トレーニングでも十分に効果があります。
特に下半身(大腿四頭筋・大臀筋など)は、体の中でも筋肉量が多く、ここを鍛えることで基礎代謝の向上が期待できます。
また、筋トレをする際には、短期間で成果を求めず、無理のないペースで継続することが重要です。最初は1日10回程度のスクワットから始め、慣れてきたらセット数を増やす、もしくは軽いダンベルを使って負荷を加えることで段階的に筋肉量を増やすことができます。
毎日同じ部位を鍛え続けるのではなく、1日〜2日休息日を設けることも筋肉を効率よく育てるポイントです。
筋トレによって基礎代謝を上げるメリットは、単にカロリー消費量が増えるだけではありません。筋肉が増えることで姿勢が良くなり、日常生活での疲労感が軽減されるという利点もあります。
さらに、基礎代謝が上がると「太りにくく痩せやすい体質」に変化していくため、無理な食事制限をしなくても健康的な体重管理がしやすくなります。基礎代謝を上げるためには、継続的な筋トレ習慣が最も効果的なアプローチとなるのです。
食事と水分補給で代謝を効率よく上げるコツ
基礎代謝を効率よく上げるためには、筋トレや運動だけでなく、食事と水分補給も非常に重要な要素となります。体内でのエネルギー消費を促進するためには、燃料となる栄養素がバランス良く摂取されていることが前提となるからです。
特に40代男性にとっては、筋肉量を維持しながら代謝を高める食生活を意識することが、健康的な体型維持の鍵となります。
まず食事面では、たんぱく質の摂取が重要です。たんぱく質は筋肉の材料となるだけでなく、消化時に多くのエネルギーを消費するため、食事誘発性熱産生を高めてくれます。
鶏むね肉や卵、大豆製品、魚など、脂質が少なく高たんぱくな食品を意識的に取り入れることで、基礎代謝の向上が期待できます。一方で、糖質や脂質の摂りすぎは脂肪の蓄積を招きやすくなるため、過剰摂取は避けるべきです。
次に、水分補給についても触れておきましょう。体内の代謝活動は水分が潤滑油の役割を果たしており、水分が不足すると代謝が滞りやすくなります。
特に40代男性は、仕事中や日常生活で水分補給が疎かになりがちですが、1日1.5〜2リットルを目安にこまめに水分を摂取することが重要です。特に冷たい水よりも白湯や常温の水を飲むことで、内臓を冷やさず代謝を助ける効果が得られます。
さらに、食事のタイミングも代謝には大きく影響します。朝食をしっかり摂ることで1日の代謝スイッチが入り、夕食は遅い時間に摂らず、就寝2〜3時間前には済ませることが理想的です。
このように、食事の質・量・タイミング、そして適切な水分補給を意識することで、無理なく基礎代謝を高めることができるのです。
基礎代謝を正しく計算するシンプルな方法
基礎代謝を正確に知ることは、ダイエットや健康管理において非常に重要です。しかし、難しい計算式や特別な機器がないとできないと思われがちではないでしょうか。
実は、自宅でも簡単に基礎代謝の目安を計算するシンプルな方法があります。その一つが「ハリス・ベネディクト方程式」という計算式です。この式は、身長・体重・年齢・性別を入力するだけで、1日に消費される基礎代謝量の目安が分かる便利な計算方法です。
例えば40歳の男性で、身長170cm、体重70kgの方であれば、「66 + (13.7×体重kg) + (5.0×身長cm) – (6.8×年齢)」という式に当てはめます。
この場合、「66 + (13.7×70) + (5.0×170) – (6.8×40)」という計算になり、およそ1,624kcalが基礎代謝の目安となります。この数値はあくまで静止状態で消費するエネルギー量であり、実際の1日の総消費カロリーは活動量を加味して考える必要があります。
【基礎代謝の簡易計算方法まとめ表】
計算方法 | 計算式(男性用) | 具体例(40歳・170cm・70kg男性) | 結果(目安) |
---|---|---|---|
ハリス・ベネディクト方程式 | 66 + (13.7 × 体重kg) + (5.0 × 身長cm) – (6.8 × 年齢) | 66 + (13.7×70) + (5.0×170) – (6.8×40) | 約1,624kcal |
体重×係数法(簡易) | 体重 × 22〜24(運動量に応じて係数変更) | 70 × 22〜24 | 約1,540〜1,680kcal |
【係数の目安|体重×係数法の使い分け】
ライフスタイル例 | 推奨係数 | 計算例(70kgの人) | 備考 |
---|---|---|---|
運動習慣がなくデスクワーク中心 | 22 | 70 × 22 = 1,540kcal | 代謝が低めの方向け |
普通体型・適度な活動量がある | 23 | 70 × 23 = 1,610kcal | 標準的な生活スタイルの方向け |
筋トレ習慣・体脂肪が少ない | 24 | 70 × 24 = 1,680kcal | 筋肉量が多い方向け |
もっと簡単に目安を知りたい場合は、「体重1kgあたり22〜24kcal」を掛けるという方法もあります。この方法は若干アバウトですが、筋肉量の多い方は24kcal、運動習慣の少ない方は22kcalで計算すると大きなズレはありません。
例えば体重70kgの男性なら「70×22~24」で、1,540~1,680kcal程度が基礎代謝の目安となります。
もちろん、もっと正確に知りたい場合は体組成計を使って筋肉量や体脂肪率も測定し、細かくチェックすることも有効です。いずれにしても、まずは簡単な計算方法を使って自分の基礎代謝を把握し、その数値を基準に生活習慣や食事管理に役立てていくことが大切なのです。
基礎代謝が高い人と低い人の体質の違い

基礎代謝が高い人と低い人とでは、見た目や生活スタイル、さらには体質まで大きな違いがあります。
まず基礎代謝が高い人は、筋肉量が多く、普段から体を動かすことが多い傾向にあります。一方、基礎代謝が低い人は筋肉が少なく、運動習慣が乏しい人に多く見られます。筋肉はエネルギー消費量が大きい組織であるため、筋肉量が多いほど基礎代謝は自然と高まるのです。
また、基礎代謝が高い人は「寒さに強い」という特徴もあります。体温維持に多くのエネルギーを使うため、代謝が活発で冷えにくい体質になっています。逆に基礎代謝が低い人は体温調節機能が弱く、冷え性になりやすい傾向があります。
この冷え性がさらに代謝を下げるという悪循環を招きやすく、特に40代以降は意識的な対策が必要です。
また、消化吸収にも違いが出てきます。基礎代謝が高い人は内臓の働きも活発で、食事から得た栄養素が効率よくエネルギーに変換されます。一方で、基礎代謝が低い人は食べたものが脂肪として蓄積されやすく、体重管理が難しくなるケースが多く見受けられます。
そして、遺伝的要素やホルモンバランスも無視できません。例えば、甲状腺ホルモンの分泌が活発な人は代謝が高まりやすく、その逆の場合は代謝が落ちやすいとされています。
ただし、体質だけで全てが決まるわけではなく、生活習慣の改善次第で代謝は大きく変えることができます。つまり、代謝が低い人でも、筋トレや食生活の見直しによって、効率よく基礎代謝を高めることができるのです。
生活習慣の見直しが40代男性の代謝アップの鍵
40代に突入すると、若い頃と同じ生活をしているのに「体重が増えやすくなった」「疲れやすくなった」と感じる方が増えてきます。これは加齢に伴う基礎代謝の低下が原因の一つですが、だからといって諦める必要はありません。
生活習慣を見直すことで、40代男性でも基礎代謝を維持・向上させることは十分に可能です。
まず、最も影響が大きいのは運動習慣です。運動不足が続くと筋肉量はどんどん減少し、それに比例して基礎代謝も低下していきます。特にデスクワーク中心の方は、意識的に体を動かす機会を作ることが重要です。
週2〜3回の軽い筋トレやストレッチ、または通勤時に一駅分歩くといった小さな積み重ねが、代謝維持に効果を発揮します。
次に食生活ですが、40代になると若い頃と同じ量やバランスで食べ続けると脂肪が蓄積しやすくなります。たんぱく質をしっかり摂り、脂質や糖質は適量に抑えるといった意識が欠かせません。
また、発酵食品や食物繊維の豊富な野菜を取り入れることで、腸内環境が整い、消化吸収の効率が上がるため基礎代謝の向上に繋がります。
さらに、睡眠とストレス管理も重要な要素です。睡眠不足や過度なストレスはホルモンバランスを乱し、代謝を低下させてしまいます。日頃から規則正しい生活リズムを意識し、ストレス発散の方法を持つことが健康的な代謝維持に繋がります。
このように、生活習慣全体を見直すことが、40代男性が無理なく代謝を上げるための最も確実な方法なのです。
アスリートと一般男性の基礎代謝差はどこから生まれる?
アスリートと一般男性の基礎代謝の差は、単に運動量の違いだけでは説明できません。
その根本には「筋肉量」「日常的な活動レベル」「身体のエネルギー効率」といった要素が複雑に絡み合っています。まずアスリートは、競技パフォーマンスを高めるために筋肉量を意識的に増やし、日常的にハードなトレーニングを積んでいます。
この筋肉量の違いこそが、基礎代謝の大きな差を生む最大の要因です。
さらに、アスリートの体は日々の練習や試合に対応するため、エネルギー消費が効率化されています。基礎代謝は生命維持活動に使われるエネルギーですが、アスリートは運動時だけでなく、安静時にもエネルギーを効率よく燃焼できる身体を持っています。
これは、筋肉だけでなく心肺機能や内臓の働きも強化されているためです。
一方で、一般男性は運動習慣が少なく、筋肉量も減りがちです。特に40代以降は、筋肉の自然減少が進み、何もしなければ基礎代謝は年々落ちていきます。また、座りっぱなしの時間が長い生活スタイルも代謝を低下させる要因です。
この差は、単なる「運動しているかどうか」ではなく、身体の構造そのものが違ってくることで生じるものです。
しかし、アスリートほどの筋肉量やトレーニングは難しくても、一般男性でも筋トレや有酸素運動を継続することで基礎代謝を着実に上げることは可能です。大切なのは、自分のライフスタイルに合った運動や食生活を取り入れ、基礎代謝を維持する意識を持つことです。
つまり、アスリートと一般男性の差は「体の使い方」と「習慣」の積み重ねで生まれるのです。
まとめ:40代男性の基礎代謝について

- 基礎代謝とは呼吸や心拍など生命維持に必要なエネルギー消費を指す
- 40代男性の基礎代謝は平均1,500kcal前後とされる
- 身長や体重、筋肉量により基礎代謝量は個人差がある
- 体重1kgあたり22.5kcalを目安に基礎代謝を計算できる
- 筋肉量が減少すると基礎代謝も低下し太りやすくなる
- 40歳男性の1日必要カロリーは活動量に応じて2,500〜3,000kcal程度
- 男性の基礎代謝が1,400〜1,500kcalと言われるのは平均的体格が基準
- 基礎代謝1,800〜2,000kcalはアスリート並みの筋肉量が必要
- 40代後半男性は筋肉減少による基礎代謝低下に特に注意すべき
- 筋トレで下半身を鍛えると効率的に基礎代謝を上げられる
- たんぱく質中心の食事は代謝向上に欠かせない
- 水分補給は代謝活動を助けるためこまめに行うことが重要
- 基礎代謝計算は「ハリス・ベネディクト方程式」が簡便で使いやすい
- 代謝が高い人は筋肉量が多く冷えにくい体質であることが多い
- 生活習慣の見直しこそ40代男性の基礎代謝維持の鍵となる
・40代でやってはいけない髪型、男性の若々しさと老け見えの境界線
・40代の髪型・メンズツーブロック短めの頼み方と失敗回避術
・40代の髪型・メンズツーブロック、長めで大人の垢抜けと清潔感の作り方
・40代男性のご飯の量は何グラム?太らない最適な摂取法を徹底解説
・40代男性のスキンケア・オールインワンのおすすめ商品